第7章:基本5文型を学ぶ

英語の文型は、基本的に5つのパターンに分類されます。

それぞれの文型は、異なる構成要素を持ち、異なる意味を伝えます。

本章では代表的な文型について学んでいきます。

これらの文型を理解することで、英語の文法をしっかりと把握し、正確で自然な文を作成することができるようになります。

さあ、これから文型について学んでいきましょう!

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5文型とは?

英語の文型は、基本的に以下の5つのパターンに分類されます。

  1. S + V(主語 + 動詞):最も基本的な文型で、主語が動作を行う文です。
  2. S + V + O(主語 + 動詞 + 目的語):主語が動作を行い、その動作の対象が目的語として示される文です。
  3. S + V + C(主語 + 動詞 + 補語):主語が動作を行い、その結果として補語が主語の性質や状態を示す文です。
  4. S + V + O + O(主語 + 動詞 + 目的語 + 目的語):主語が動作を行い、その動作が2つの目的語に影響を与える文です。
  5. S + V + O + C(主語 + 動詞 + 目的語 + 補語):主語が動作を行い、その動作の対象となる目的語と、それに関する補語が示される文です。

それぞれの文型は、異なる構成要素を持ち、異なる意味を伝えます。

これらの文型を理解することで、英語の文法をしっかりと把握し、正確で自然な文を作成することができるようになります。

第1文型(S + V)

第1文型は 主語(S) + 動詞(V) の形をとる文型です。

主語(Subject)は動作の主体を示し、動詞(Verb)はその動作や状態を表します。

この文型では、動詞は自動詞が使われ、目的語を必要としないのが特徴です。

つまり、主語がその動作を行うだけで文が完結します。

例文

  • The sun rises.(太陽が昇る。)
  • Birds sing.(鳥が歌う。)

第1文型の特徴には以下の3点があります。

  1. 自動詞の使用
    第1文型では、目的語を必要としない自動詞が使われます。自動詞は、動作の対象を示す必要がなく、主語だけで意味が成立します。
  2. 単純な構造
    第1文型は、非常に単純な構造を持っており、主語と動詞のみで文が完結します。このため、基本的な文を作成する際に役立ちます。
  3. 主語と動詞の関係
    この文型では、主語が動作を行う主体であり、動詞がその動作を表します。例えば、「The sun rises」では、太陽が昇る動作を行っています。

第1文型の応用例

第1文型は、基本的な文型であるため、日常会話や基本的な文章で頻繁に使われます。

例文

  • He runs every morning.(彼は毎朝走る。)
  • Stars shine in the night sky.(星が夜空で輝く。)
  • Dogs bark loudly.(犬が大声で吠える。)

上記の文はいずれもS + V + Mの文型となっています。

Dogs bark loudly.(犬が大声で吠える。)であれば、犬が「大声で」吠えるの「大声で」は文章をわかりやすくするためには必要ですが、なくても意味は通じます。

第2文型(S + V + C)

第2文型は、主語(S) + 動詞(V) + 補語(C) の形をとる文型です。

この文型の特徴は、主語と補語が同一である(S = C)という特性があり、補語が主語の説明を行います。

補語は主語を説明し、主語の性質や状態を明示する役割を果たしています。

例文

  • She is a teacher.(彼女は先生です。)
  • The sky became dark.(空が暗くなった。)

名詞と形容詞の補語

第2文型の補語には名詞や形容詞が使われます。

名詞の補語は主語の職業や役割を示します。

例文

  • John is a teacher.(ジョンは先生です。)
  • My father became a manager.(私の父はマネージャーになった。)

形容詞の補語は主語の状態や性質を示します。

例文

  • The water is cold.(その水は冷たい。)
  • The movie was interesting.(その映画は面白かった。)

第3文型(S + V + O)

第3文型は、主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O) という形をとる文型です。

この文型の特徴は、動詞が必ず他動詞であることです。

他動詞は動作の対象を必要とし、その対象を示すのが目的語です。

目的語は、動詞が何に対して動作を行うかを明確にします。

例文

  • He reads a book.(彼は本を読む。)
  • They play soccer.(彼らはサッカーをする。)

動詞の形と目的語の関係

第3文型では、動詞と目的語の関係が重要です。

目的語が動作の対象であるため、動詞の意味を補完します。

また、目的語が単数か複数か、具体的なものか抽象的なものかによって、文のニュアンスが変わります。

例文

  • She buys a car.(彼女は車を買う。)
  • They understand the concept.(彼らはその概念を理解する。)

第4文型(S + V + O + O)

第4文型(SVOO)は、主語(S) + 動詞(V) + 間接目的語(O1) + 直接目的語(O2) の形をとる文型です。

この文型の特徴は、動詞の後に二つの目的語が続くことです。

間接目的語は動作の受け手を示し、直接目的語はその動作の対象を示します。

例文

  • She gave him a gift.(彼女は彼にプレゼントを渡した。)
  • He taught us English.(彼は私たちに英語を教えた。)

SVO + to/forとの比較

第4文型(SVOO)は、SVO + to/for の文型と意味的に似ていますが、構造が異なります。

SVO + to/for の文型では、間接目的語の前に前置詞(to または for)が付くことで、動作の受け手や目的を明示します。

SVO + to の構造は 主語(S) + 動詞(V) + 直接目的語(O2) + to / for + 間接目的語(O1)となっています。

tofor の使い分けは、動作の方向性と目的がポイントです。

to を使う場合は動作が特定の受け手に向かって直接的に行われることを示し、目的地や受け手を指す前置詞として使用されます。

for を使う場合は、動作が誰かの利益や目的のために行われることを示し、受け手が恩恵を受ける場合に使われます。

例文

  • She gave a book to him.(彼女は彼に本を渡した。)
  • He sent a letter to his friend.(彼は友達に手紙を送った。)
  • She made a cake for her mother.(彼女は母のためにケーキを作った。)
  • He bought a gift for his friend.(彼は友達にプレゼントを買った。)

SVOOとSVO + to/forの使い分け

両方の文型は同じ意味を伝えることができますが、使い方には微妙な違いがあります。

第4文型(SVOO)の使用する場合は、動詞の後に直接目的語と間接目的語を連続して置くことで、よりシンプルで口語的な表現になります。

この構造は短く、会話でよく使用されます。

例文

  • She gave him a book.(彼女は彼に本を渡した。)
  • He told her the truth.(彼は彼女に真実を伝えた。)

SVO + to/forの使用する場合は、間接目的語を明確に分離して前置詞で示すため、より正式で文書的な表現となります。

また、動作の方向性や目的を強調したいときに使われます。

例文

  • She gave a book to him.(彼女は彼に本を渡した。)
  • He explained the rules to us.(彼は私たちにルールを説明した。)

第5文型(S + V + O + C)

第5文型(SVOC)は、主語(S) + 動詞(V) + 目的語(O) + 補語(C) という形をとる文型です。

この文型の特徴は、補語が目的語を説明するという点です。

また、この文型では動詞は他動詞を使用し、他動詞は目的語を必要としており、その目的語の補語を続けることで文の意味を完成させます。

補語は、目的語の状態や性質を明示し、主語が動作を行った結果として目的語がどうなるのかを示します。

つまり、補語(C)が目的語(O)を説明しているため、O = C の関係が成立するのが大きな特徴といえます。

例文

  • They made him captain.(彼らは彼をキャプテンにした。)
  • She found the book interesting.(彼女はその本を面白いと感じた。)

第5文型の応用

第5文型は、動作の結果や目的語の状態を詳しく説明するために使われます。以下に、いくつかの応用例を示します。

状態の変化を示す場合の例

例文

  • The news made her happy.(そのニュースは彼女を幸せにした。)
  • The teacher called him a genius.(先生は彼を天才と呼んだ。)

動作の結果を示す場合の例

例文

  • They elected him president.(彼らは彼を大統領に選んだ。)
  • She found the solution interesting.(彼女はその解決策を興味深いと感じた。)

名詞と形容詞の補語

第5文型の補語は、名詞や形容詞が使われます。

名詞の補語は目的語の役割や立場を示します。

例文

  • They named the dog Max.(彼らはその犬をマックスと名付けた。)
  • The committee appointed him chairman.(委員会は彼を議長に任命した。)

形容詞の補語は目的語の状態や性質を示します。

例文

  • She keeps her room clean.(彼女は部屋をきれいに保つ。)
  • He painted the fence white.(彼はフェンスを白く塗った。)

SVOO・SVOCと日本語

日本語では、主語が省略されることが多く、目的語と補語の区別が文脈によって判断されます。

そのため、英語の文型を理解する際に混乱が生じやすいのです。

例文

  • She gave him a gift.(彼女は彼にプレゼントを渡した。)
    • 「彼女が彼にプレゼントを渡す」という動作の受け手と対象が明示されています。
  • 彼にプレゼントを渡した。(英語のSVOOに相当)
    • 主語が省略され、「彼に」が間接目的語、「プレゼント」が直接目的語です。
例文

  • They made him captain.(彼らは彼をキャプテンにした。)
    • 「彼らが彼をキャプテンにする」という結果が明示されています。
  • 彼をキャプテンにした。(英語のSVOCに相当)
    • 主語が省略され、「彼を」が目的語、「キャプテンに」が補語です。

There + be 動詞

There + be 動詞の文型は、存在や状況を表すために使われる構文です。

この文型は、何かが存在することや、何かがどこかにあることを述べる際に使用されます。

「There」は形式主語として使われ、実際の主語は後に続く名詞句になります。

構造は単純にThere + be 動詞 + 主語となります。

1. 存在を表す場合

例文

  • There is a book on the table.(テーブルの上に本があります。)
  • There are many people in the park.(公園にたくさんの人がいます。)
  • There was a car accident yesterday.(昨日、車の事故がありました。)

2. 特定の状況や出来事を表す場合

例文

  • There will be a meeting tomorrow.(明日、会議があります。)
  • There has been a lot of rain this week.(今週はたくさんの雨が降りました。)
  • There can be some confusion about the instructions.(指示に関して混乱があるかもしれません。)

3.時制

There + be 動詞の文型は、時制に応じて「be 動詞」の形が変わります。

現在形

例文

  • There is a cat in the garden.(庭に猫がいる。)
  • There are two apples on the table.(テーブルにりんごが二つある。)

過去形

例文

  • There was a party last night.(昨夜、パーティーがあった。)
  • There were many questions after the presentation.(プレゼンテーションの後に多くの質問があった。)

未来形

例文

  • There will be a concert next week.(来週、コンサートがある。)
  • There will be a lot of traffic in the morning.(朝にはたくさんの交通があるだろう。)

現在完了形

例文

  • There has been a change in the schedule.(スケジュールに変更があった。)
  • There have been many improvements recently.(最近、多くの改善があった。)

確認と例文の応用

There + be 動詞の文型は、存在や状況を示すために非常に便利です。この文型を使うことで、何かが存在することや、何かが特定の場所にあることを簡単に表現できます。

例文

  • 日常会話での使用:There is a new restaurant in town.(町に新しいレストランがあります。)
  • 学校や仕事での使用:There are several tasks to complete.(いくつかのタスクを完了する必要があります。)
  • 将来の予定について:There will be an exam next Monday.(来週の月曜日に試験があります。)

まとめ

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